おはようございます、こぶしです。
本日は、多くの方が気になる「老後資金」について考えてみます。
平均寿命(男性81歳、女性87歳)まで実際にどれくらいのお金が必要なのか、現実的な計算をしてみたいと思います。
教育費だけでもうお腹いっぱいだよ!という感じですが、一旦現実を見ないと対策もたてられないので計算していきます。
ステップ1:老後の生活費(1か月あたり)と特別費を確認
総務省の家計調査によると、無職世帯(高齢夫婦世帯)の1か月あたりの平均支出は約25万円。
内訳としては以下のようになります。
• 食費:約7万円
• 住居費:約2万円
• 光熱費・通信費:約2万円
• 医療費:約2万円
• 娯楽・交際費:約2.5万円
• その他(交通費や雑費など):約9.5万円
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf
(出典:総務省 家計調査年報2023年)
結構かかるな・・・。
これに加えて、介護費用や突発的な出費(家の修理や家電の買い替えなど)も考慮する必要があります。(以降特別費と呼ぶ)
いくら必要なのか?ポチポチ調べると下記のホームページを発見
【(公財)生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると、住宅を介護しやすく改造したり介護用のベッドを購入したりといった一時的な費用が平均74万円、介護の月々の費用に平均8.3万円が必要という結果になっています。介護期間が平均して5年1ヵ月なので、平均すると総額580万円以上という計算になります。】
https://www.meijiyasuda.co.jp/find/point/column/16/index.html
(出典:明治安田 ホームページ)
こちらを参考に、1人当たり約580万円を特別費として考えていきたいと思います。
ステップ2:老後の必要資金をシミュレーション
老後の必要資金をシミュレーションします。
仮で男性65歳・女性63歳で定年退職し、無職状態になると仮定します。
そこから平均寿命まで22年間を想定して計算します。
1か月の生活費:25万円
年間では 25万円 × 12か月 = 300万円、
22年間では 300万円 × 22年 = 6600万円 となります。
特別費 580万円×2人=1160万円となります。
生活費+特別費=6600万円+1160万円=7760万円となります。
ヒィ。
ステップ3:公的年金でどれだけカバーできるか考える
夫婦で受け取れる年金の平均額は、月額約20万円とされていますが、
ねんきんネットを確認し低めにみて2人で月額18万円で計算します。
年間では 18万円 × 12か月 = 216万円。
22年間では 216万円 × 22年 = 約4750万円 受け取れる計算です。
7760万円(支出) − 4750万円(年金収入) = 約3000万円
つまり、約3000万円の不足が生じます。
老後2000万円問題を軽くオーバーしてるんだが。
まとめ
退職後から平均寿命までの生活費をざっくり計算してみましたが、年金だけでは不足する可能性が高いことがわかりました。
てか完全に不足だわ。
厳しい現実と向き合いました・・・。
老後に安心して暮らすためには、現役時代から計画的な資金準備が必要という事ですね。
次回は対策編に入っていければと思います。
ではまた次のブログでお会いしましょう。
コワイけど、現実を見ることから始める。